この『君が代 - 日本(ニッポン)』は
すべての日本代表の応援歌です。
ところで、以前から気になっていたのは
さざれ石の いわおとなりて
という一節で、これがいまひとつスッキリしない。それと言うのも子どものころに「小石が成長して大きな岩となり…」と説明されていたのがいけない。むしろ、『梁塵秘抄』(日本古典文学大系、岩波書店)の頭注の
千年に一度地におちつきとまる塵が積もり積もって
という解説のほうがいくらかいいかな。同書の補注「ゐる塵」によると元ネタは白楽天らしい*1。
でもこんどは「塵が積もり積もって」の塵ってなんなん? 落語『寿限無』の「五劫の擦り切れ」じゃないかと勝手に解釈させてもらいやす*2。でもって諸説取り混ぜて(ウイルスが変異するように)、「天女が羽衣で岩をひと撫でした塵」が積もり積もってとしたいところでありんす。
単に成長を下から見るか上から見るかの違いなのか。
*1:…省略…白楽天の座右の銘の「高山モ微塵ヨリ起コル」に原拠…省略…
*2:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BF%E9%99%90%E7%84%A1