沈丁花が匂った『私のなかで春がはじける』。
春の歌といえば『Chotto Matte Kudasai』*1だが『Domino』も良いな。どちらも明るさの後ろにさびしさを感じられる曲調が似てるかな。暖かい日差しを顔に受けているが陽の当たらない背中に冬の記憶が残る。
ローランド カークが自由すぎる。楽しい。キング オリバーからルイ アームストロング、ライネル ハンプトン、キャブ キャロウェイとつながるエンタテイナーの流れを感じさせるね。それぞれの時代によってエンタテイナーに要求される役割の違いも同時に感じさせる。
60年代の日本では一部のジャズ評論家に彼はゲテモノ扱いされていたね。一方で、高く評価するひとたちもいたわけだ。どちらの立場もずいぶんと針が振り切っているようだな。むしろ観客を楽しませたい気持ちが強かったのではないの。本人がサイレン・ホイッスルやノーズ・フルートを『ギミック』と呼んでいるようだしね*2。
Le printemps chante en moi, Dominique,
Le soleil s'est fait beau,
J'ai le cœur comme un' boite à musique
"DOMINO", Lyrics:Jacques Plante